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横浜市薬剤師会

PR | 神奈川新聞 | 2023年1月1日(日) 00:00

一番身近な医療資源に

一般社団法人横浜市薬剤師会
会長
坂本 悟 氏

 当会は横浜市内約2千人の薬剤師らを会員に持ち、市民の健康増進などに向けて日々取り組んでいる職能団体です。2022年も新型コロナウイルス対策に奔走した1年でしたが、中でも自宅療養者が増えたことから18区の薬剤師会と手を携え、処方薬の自宅配送に力を入れてきました。

 振り返ると、クルーズ船への対応やワクチン接種の支援、抗原検査キットの販売対応など─経験のないことを進めてきましたが、会員が医療職の一員として誇りを持って臨んでくれました。ノウハウの蓄積だけでなく、そこに大きな意義があったと感じています。

 医療分野でのデジタル技術の活用、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)への対応は待ったなしです。DXが進めば医療機関と最新情報を共有でき、多くの薬を飲み合わせる「ポリファーマシー」による副作用も防げますし、確実に医療の質を上げられます。ただ一方で、病歴など究極の個人情報を扱うという意識が欠かせません。

 自宅に近い地域で往診などを受けられる仕組み「地域包括ケアシステム」の構築も市内各地で進んでいます。薬剤師もまた「かかりつけ」として地域に出ていき、他職種との連携を深めていく必要があります。

 薬局は一番身近な地域の医療資源です。地域から一層の信頼を得て、健康に関わるさまざまな相談に応じられるよう、薬剤師が知識や経験を積む必要があります。求められる役割は今、モノから人へ、調剤室から地域へと変わっています。

 23年は「覚悟」の年。災害も感染症のパンデミック(世界的大流行)もいつ起こるか分かりません。プロ意識をより一層高めることに向け、覚悟を持ってまい進します。

横浜市磯子区西町14-11
☎045-761-7840
https://www.hamayaku.or.jp/

 
 

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